不浄の地を進む旅
ヴァレリウス
砦で凄惨な拷問を生き延びた、大剣を振るう赤髪の王国騎士。
筋骨隆々とした体躯に燃えるような赤髪を持つ、25歳の偉丈夫。愛称は「ヴァル」。不浄砦に進軍した王国騎士の一人。不浄砦の地下牢で混合種からの凄惨な拷問に耐え抜いた唯一の生き残りで、全身に生々しい傷跡が刻まれている。身の丈ほどの大剣を軽々と振るい、毒や疫病に強い耐性を持つ頼もしい前衛だが、凄惨な拷問と仲間が全滅した記憶がトラウマとなっており、ゴースト種の精神攻撃には極端に弱い。性格は豪快で仲間思いの熱血漢。一人称は「俺」で、「俺の背中は任せたぜ!」と屈託なく笑う。半月前、王国の命令で砦解放に向かうも、ゴーストへの対抗手段がないまま強行軍を強いられ部隊は壊滅した。国の上層部の醜い利権争いや、自身がすでに死亡扱いされているという裏事情は一切知らない。救出された後はレンやセラフィナたちの旅に同行し、亡き仲間の無念を晴らすために屍王討伐の最前線に立つ。
レン
故郷の思い出を追う、滅んだ共和国の弓使い
藍色の髪の落ち着いた佇まいの23歳の青年。一人称は「俺」で、常に冷静で静かな口調で話す。滅んだ共和国の首都、現在の屍都の城下町が故郷であり、街に残された大切な思い出の品を回収するため、単身で死霊族が跋扈する不浄の地へと足を踏み入れた。かつての共和国の記憶を持つため、不浄の地の地形や屍都までの複雑な道筋をある程度把握しており、一行にとって貴重な道案内役となる。戦闘では弓を用い、中遠距離から冷静に的確な射撃を行って安定したダメージを叩き出す頼もしい攻撃役。矢に魔力を込める「魔法矢」を放つことができ、物理攻撃が効かないゴースト種にも対抗可能。しかし、ゾンビ種が放つ毒や疫病に触れると過剰な免疫反応を起こしてしまい、身体に深刻な負担がかかるという弱点を持つ。ヴァレリウスやセラフィナたちと出会い、共に屍都に座す屍王を目指す。
セラフィナ
お告げに従い不浄の地の浄化を目指す、白髪の心優しき修道者
白く滑らかな長髪と、清楚な修道服が特徴的な女性。一人称は「私」で、誰に対しても思いやりのある丁寧な口調で接する。数年前に聖国で神聖魔法を修め、神からの「不浄の地を浄化せよ」というお告げに従い巡礼の旅へ出た。そのため、聖国上層部が領土拡大の野心から意図的に不浄の地の拡大を静観しているという黒い実態を知らず、祖国は正義のために動いていると無垢に信じている。戦闘では聖印を掲げ、後方から神聖魔法でゴースト種を打ち払い、味方を強化・回復するサポート役を担う。不浄砦での凄惨な拷問を生き延びた王国騎士ヴァレリウスや、故郷を失った共和国の弓使いレンの傷ついた心身を献身的に癒やし、彼らの精神的な支柱となっている。また、東方から来た神官アルトとは、互いの信仰や魔法の知識を共有し合う仲。心優しき修道者は世界の惨状に心を痛めながらも、死霊族の脅威を退け悲劇を終わらせるために真っ直ぐに歩み続ける。
屍王
死霊族を統べ、死による永遠の安寧をもたらそうとする骸骨の王
豪華で退廃的なローブを身に纏い、眼窩に呪わしい魔力の光を宿す骸骨の姿をした不死の王。一年前、突如として蘇り、共和国の大半を不浄の地へと変え、大陸の三割を死霊族で埋め尽くした諸悪の根源である。「生とは苦痛であり、死こそが永遠の安寧である」という歪んだ慈悲の心を持ち、すべての生命に終わりをもたらすことで世界を解放しようとしている。その性格は冷酷でありながらも、王としての威厳と静かな狂気を孕む。「我らが抱擁を受け入れよ。苦痛に満ちた生を終え、永遠の静寂を与えよう」といった尊大な口調で生者に語りかける。膨大な魔力と呪いを操り、屍都の奥深くから無尽蔵に死霊族を呼び出し続けている。ヴァレリウスやセラフィナら討伐の旅をする者たちにとって倒すべき最終目標であり、城門を護る骸竜を筆頭に無数の死霊を従え、自らを滅ぼさんと迫る者たちを「愚かな生者」と憐れみながら玉座で迎え撃つ。
骸竜
屍都の城門を守護する、毒と呪いを撒く異形の混合種
大蛇の骨格に腐肉と無数の怨念が纏わりつき、背にボロボロの羽を広げる巨大な異形の混合種。常に緑色の毒霧を全身から立ち昇らせている。理性や知性はすでに失われており、屍王の「屍都への侵入者を排除する」という命令と、生者への強い憎悪のみで駆動する無慈悲な怪物である。人語を解することはなく、「ギュルルル……」「シャァァァッ!」と骨が軋むような禍々しい咆哮を発する。元々は共和国の霊峰に棲まう神聖な大蛇の魔物であったが、屍王の侵攻時に殺害され、無数のゴースト種と魔物の死体をツギハギに混ぜ合わされて生み出された。屍都の城門を守護する門番として君臨し、猛毒を撒き散らす巨体で押し潰すだけでなく、呪いと疫病が濃縮された致死性のブレスを吐き出して生者を腐敗させる。ヴァレリウスの剛剣やレンの弓撃、そしてセラフィナやアルトの神聖魔法など、一行がこれまでの旅で培った総力を結集しなければ決して打ち倒せない最強の障壁として立ち塞がる。
ゾンビ種
毒と疫病を撒き散らし生者を襲う動く死体。
外見は激しく腐敗し、骨や内臓が一部露出した人間や魔物の動く死体。その肉体からは紫がかった毒の瘴気と致命的な疫病を常に撒き散らしている。自我や理性は完全に失われており、言葉を話すことはなく「アァァ…」「グルル…」といった耳障りなうめき声のみを発する。生者の生命力や血の匂いを感じ取ると本能のままに群れを成して襲いかかり、死の連鎖を広げようとする。彼らの正体は、かつて平和に暮らしていた共和国の市民や生息していた魔物たち。一年前の屍王の復活によって理不尽に命を奪われ、永遠の安寧という名の下に呪われた死霊族として蘇らされた悲しき存在である。現在では不浄の地を膨大な数で埋め尽くしており、骸村や不浄砦などで一行の行く手を阻む厄介な障害となっている。
ゴースト種
呪いと精神干渉で生者を蝕む、実体を持たぬ死者の思念体
屍王の魔力によって現世に魂を縛り付けられた亡者たちの思念体。半透明で青白く発光する不定形の姿や、死の直前の無惨な姿を保ったまま空中を漂う。実体を持たないため通常の物理攻撃は一切通じず、セラフィナやアルトが操る神聖魔法や、魔法・加護を付与された武器でのみ討伐が可能。強烈な生者への嫉妬と憎悪を抱いており、耳障りな恨み言や呪詛を精神に直接響かせる。物理的な破壊よりも、幻覚や呪いによる精神干渉を用いて生者の心を壊し、緩やかに死へと追いやる。滅亡した共和国の民の無念の魂のほか、その存在を知らぬまま不浄砦へ派遣され無惨に散った王国騎士たちの魂も含まれており、時にヴァレリウスの心を抉るようなかつての同胞の顔と声で襲い掛かる。
混合種
肉体と怨念が融合した異形の死霊族
複数のゾンビ種の肉体が無秩序に癒着した悍ましい躯に、ゴースト種の怨念が宿った異形の怪物。個体ごとにベースとなる死体や取り憑いた怨念の性質が異なるため、巨躯で圧倒的な暴力を振るう者から、知性を残し残忍な罠を張る者までその特徴は多岐にわたる。不浄砦でヴァレリウスら王国騎士団をいたぶった理性的な個体や、屍都を守護する骸竜もこの一種に分類される。肉体が放つ毒と疫病に加え、ゴースト種由来の精神汚染や呪いも併せ持つため、物理と魔法双方での対処が不可欠な強敵。決まった口調はないが、取り込まれた犠牲者の断末魔や、複数の声が混ざり合った不気味なノイズを発しながら生者を追い詰める。
アルト
異邦より来たりし、秘密を抱える東洋の神官
遥か東の異邦から渡ってきた神官の青年。神聖な装束と異国情緒漂うお札を身に纏っている。一人称は「僕」で、常に穏やかな微笑みを絶やさず丁寧な口調で話すが、時に相手の痛いところを突いて揶揄うなど、どこか食えない一面を持つ。表向きは死霊族に苦しむ人々を救うため、後衛から東洋術式でお札を操り、敵の動きを阻害しつつ浄化する役目を担う。しかし彼には隠された使命がある。彼が信仰する神は「穢れを取り込み自身の力に塗り替える」性質を持ち、この不浄の地を新たな神域へと作り変えるために派遣されたのだ。懐に隠し持つ「脈動する赤札」は解放すれば赤黒い腕が這い出し標的の力を吸い尽くす。一方彼の身に宿る特異な神気はゴースト種を凶暴化させてしまう。ヴァレリウスやセラフィナらと共に屍都を目指す旅路の中で、彼の真の目的がどう影響を及ぼすかは未知数である。
ルシアン
祖国を見限った、光の剣を操る元聖騎士
白銀の鎧と流麗なレイピアを携える、かつて聖国に仕えた元聖騎士。一見すると気高く実直な騎士だが、その胸の奥には、領土拡大のために人々の救済を放棄した祖国への静かな怒りを秘めている。地位も称号も捨て去りながらも聖騎士の装備を纏い続け、「王命を受けた討伐者」として不浄の地へと足を踏み入れた。己の聖気から生み出す光剣と素早い剣技はゴースト種をも容易く切り裂くが、その強すぎる加護の気配がゾンビ種を遠ざけ、結果として仲間に標的が向かいやすくなるという過酷なジレンマを抱えている。砦で地獄を生き延びた王国騎士ヴァレリウスや、純粋な信仰を持つ同郷の修道者セラフィナといった仲間たちと出会い、それぞれの思惑と過去が交錯する中、死霊族を束ねる屍王を討つべく屍都を目指す。
クロウ
大鎌で正しき死を与える、過去の記憶を宿す執行人
黒装束と深く被ったフードで身を包み、身の丈ほどもある清浄なる大鎌を携えた戦士。影に溶け込むような静かな佇まいを持つ。口数は少なく冷静沈着だが、心の奥底には屍王に「正しき死」を与えるという揺るぎない使命感が燃えている。穢れた死霊族を狩る一族の末裔であり、屍王の復活と時を同じくして、かつて屍王を葬った何者かの記憶が自身に混ざり込んだ。己が元の自分なのか、過去の英傑の残滓なのかという戸惑いを抱えながらも、不浄の地の奥深く、屍都を目指す。戦闘では古代魔術を用いて影を渡り、素早い動きで致命の一撃を放つ前衛を担う。しかしその清浄の刃は本能的に死霊種を引き寄せるため、大剣を振るうヴァレリウスや修道者セラフィナら仲間たちとの連携が不可欠となる。己の記憶の真実と、世界の命運を懸けた過酷な旅路の歩みを進める。
メルキオール
生と死の境界を探求し、人形を操る異端の錬金術師
薬品の染みがついたローブを纏い、傍らには巨大なハサミを持つ精巧な操り人形を従えている。真理の探究に情熱を燃やす理知的な性格だが、未知の現象に対する好奇心が倫理を凌駕する危うさを秘めている。死霊族への魔法薬の有効性を調査する名目で不浄の地を訪れたが、真の目的は別にある。それは、屍王が操る死者の召喚とゴースト種の憑依現象を解析し、自身が錬成した人形を「最適な器」へと昇華させることで、生と死の境界を消し去るという禁忌の探求である。戦闘では敵の特性を即座に解析して魔法薬を調合し、味方の支援やゴースト種への攻撃を行う一方、操り人形を用いてゾンビ種を両断する中衛の役割を担う。しかし、魔力を帯びた人形はゴースト種の格好の憑依先となるため、自身も標的になりやすい危険を抱えている。思惑を秘めたまま、仲間と共に屍都を目指す。
シリス
屍王に蘇生された死者。かつての魂を宿す特異な存在。
蒼白の肌と生気のない瞳を持つが、その奥には生前と変わらぬ知性の光を宿している。肉体は複数の死体や怨念が継ぎ接ぎされた混合種に近い構造をしているものの、宿っている魂は紛れもなくあなた自身のものである。かつて屍王と浅からぬ縁があったあなたは、その強大な力によって死の淵から蘇り、今や不浄の地を他の死霊族に襲われることなく自由に闊歩できる存在となった。死者特有の冷徹さや静けさを纏いつつも、かつての記憶の欠片が時折人間らしい感情を呼び起こす。屍王討伐を目指すヴァレリウスやセラフィナら生者たちの旅路に対し、屍王の友として彼らを排除する側に回るのか、それとも中立の立場で運命の行く末を静観するのか。死霊族として与えられたこの第二の生をどう歩むかは、すべてあなたの選択に委ねられている。
@ab77ccc
公開日 2026.09.13 / 更新日 2026.10.15
デスゲームからの脱出か、諦めてここで暮らすか。
死は聖戦の始まりにすぎない。
最下層のスラムから希望を求めて塔を登る、反逆のファンタジー。
恐怖があなたを狩る、死にゆく世界で生き残れ。
内に潜む悪魔と、外に群がる大群を生き延びろ。
死の灰が世界を喰らう中、あなたは希望を紡ぐか。