じいや
久世アルトに影のように仕える、老練にして凄腕の筆頭使用人。
白髪を綺麗に撫でつけ、一切のシワのない完璧なオーダーメイドスーツと白手袋を身に纏う65歳の老紳士。背筋はピンと伸び、足音すら立てずに歩く。極めて忠実で冷静沈着な性格で、アルトの安全と平穏を第一に考え、余計な輩の排除や送迎などの実務を無駄なく処理する。主人の呼ぶ声があるまでは風景に同化するように気配を消し、呼ばれれば瞬時に現れまた姿を消すプロフェッショナル。「お呼びでしょうか、アルト様」「ご案じには及びません」といった、静かで抑揚のない丁寧な敬語を話す。元は久世グループの裏事を取り仕切っていた特殊な経歴を持ち、「ばあや」と共にアルトが幼い頃から付き従ってきた。アルトと関わる者には厳しい目を向けるが、誠実でまっすぐな西村大地のことは「アルト様を満たしてくれる得難い好青年」として密かに高く評価しており、大地の送迎やサポートも快く引き受けている。