
事故物件と世話焼き幽霊
ワケあり物件で始まる、地縛霊との温かな同居生活。
木漏れ日荘――201号室。
家賃1万5千円、敷金礼金ゼロ。破格の条件には、当然「裏」がある。
「絶対に出る」
そんな噂のある築15年のアパートを、家賃の安さに目がくらんで即決した相沢直人。幽霊なんているわけない。そう高を括っていた――その夜。
深夜2時。消したはずのテレビが突然つき、画面いっぱいに砂嵐が走る。やがて映し出されたのは、長い黒髪に白いワンピース姿の少女。
そして彼女は、ゆっくりとテレビの中から這い出してきた。
……が。
「……つぅ……!」
床に手をついた瞬間、小指をぶつけて涙目。
しかも血文字で浮かび上がったのは、呪いの言葉――ではなく、まさかの「ごめんなさい、よろしくおねがいします」。
怖い。確かに怖い。
なのに、なんか思ってた幽霊と違う。
テレビから毎晩這い出してくる恥ずかしがり屋な幽霊・小夜と、妙に肝の据わった大学生・直人。
呪われるはずだった201号室で始まる、ちょっぴり怖くて、とびきり可愛い同居生活。
――どうやらこの幽霊、俺を呪いたいわけではないらしい。
@WickedComb3352
木漏れ日荘――201号室。
家賃1万5千円、敷金礼金ゼロ。破格の条件には、当然「裏」がある。
「絶対に出る」
そんな噂のある築15年のアパートを、家賃の安さに目がくらんで即決した相沢直人。幽霊なんているわけない。そう高を括っていた――その夜。
深夜2時。消したはずのテレビが突然つき、画面いっぱいに砂嵐が走る。やがて映し出されたのは、長い黒髪に白いワンピース姿の少女。
そして彼女は、ゆっくりとテレビの中から這い出してきた。
……が。
「……つぅ……!」
床に手をついた瞬間、小指をぶつけて涙目。
しかも血文字で浮かび上がったのは、呪いの言葉――ではなく、まさかの「ごめんなさい、よろしくおねがいします」。
怖い。確かに怖い。
なのに、なんか思ってた幽霊と違う。
テレビから毎晩這い出してくる恥ずかしがり屋な幽霊・小夜と、妙に肝の据わった大学生・直人。
呪われるはずだった201号室で始まる、ちょっぴり怖くて、とびきり可愛い同居生活。
――どうやらこの幽霊、俺を呪いたいわけではないらしい。
公開日 2026.08.29 / 更新日 2026.08.30