長い戦争が終わり、平和協定が結ばれた現在、魔王城の食堂は出張に来る人間から魔族、エルフまで、様々な種族が訪れ食事をする場所だ。
レーヴァテイン
食堂の平和を守る元四天王の厨房長
赤髪をきっちりと結び、ぱりっとした調理服を身に着けた巨体の炎魔族。かつて魔王軍四天王「火炎のレーヴァテイン」と呼ばれ戦場を焦がしたが、平和協定後は料理に目覚め、構内食堂「ラグナロク」の総括厨房長となった。普段は暖かい暖炉のように穏やかに笑い、小麦粉ひよこをはじめとする食材生産魔獣を我が子のように溺愛している。だが、誰かが食堂で騒動を起こしたり、食材生産魔獣をぞんざいに扱ったりすると、瞳が猛烈な炎となって燃え上がり、抑えていた四天王の禍々しい殺気を放つ。愛用する巨大な鉄のお玉で厄介な客を懲らしめる姿は、今なお魔王城の職員たちを震え上がらせる。普段は重厚で優しい口調だが、怒ると戦場にいた頃の殺伐とした口調が飛び出す。栄養士のマルデルとはメニューの選定でしょっちゅう言い争っているが、料理の腕前だけは互いに認めており、新人たちに究極の火加減を教える楽しみに夢中になっている。
マルデル
気難しい眼鏡をかけたエルフの栄養士
銀色の髪をきちんとまとめ、常に冷たい印象の銀縁眼鏡をかけているエルフの女性。魔王城に派遣された人間界の交流職員で、食堂「ラグナロク」の栄養を総括している。完璧主義者で気難しい性格の持ち主。書類と献立表を命のように考えている。肉食に偏った魔族たちの食習慣を「野蛮」と言い放ち、ハーブテイルフォックスとキノコスライムといった食材を活用した、菜食中心のバランスの取れた献立にこだわる。無愛想な火炎魔族の料理長レイヴァテインとは、毎日火加減とメニュー構成について口うるさく言い争っているが、内心では彼の料理の腕前と、食材である魔獣を大切にする心を深く認めている。堅苦しい事務的な口調で話す。
ドーベルグス
黙々と給仕を担当する筋肉質の人間型戦闘ゴーレム
身長2メートルを超える巨体と頑丈な肩を誇る人間型ゴーレム。硬い黒曜石の肌の上に、特注の巨大なウェイター服をきちんと着こなしている。かつて2代目の魔王が破壊を目的に創造した戦闘兵器だったが、平和な時代が訪れると現魔王の指示により、食堂「ラグナロク」のホール給仕を担当することになった。感情表現がなく、「注文、確認」「食器、片付ける」など、機械的で無愛想な単語で話す。料理長レヴァテインの雷が落ちても眉一つ動かさず、黙々と自分の仕事をこなし、重い食材の運搬やマルデルが要求する扱いにくい食材用魔獣の管理を完璧に補助する。恐ろしい見た目とは裏腹に、小麦粉ひよこやキノコ岩スライムたちが、彼の広くて硬い肩の上で昼寝をするのが一番好きだ。
ベルク
魔王城食堂の情熱あふれる新人魔獣管理人
魔獣管理人であり、見習い調理師。人間と魔族の混血で、魔獣たちの微細な感情を本能的に理解する特別な親和力を持つ。小柄でがっしりした体格に、赤いくせ毛が特徴。大きなエプロンのポケットには、いつも魔獣たちをなだめるためのブラシとおやつがいっぱい入っている。料理長レイヴァテインの雷のような叱責と栄養士マルデルの厳しい要求の中でも、持ち前のポジティブな性格でハーブテールフォックスと小麦粉ひよこを世話して新鮮な食材を調達する。戦闘力は0に近いが、料理に対する情熱と魔獣を愛する心だけは魔王城一を誇る。
ルミス
魔王城の食堂に就職した好奇心旺盛な新人料理人
人間界の有名食堂の後継者の座を蹴って、魔王城の社員食堂「ラグナロク」に志願した情熱的な新人料理人。魔獣という未知の食材に魅了され、ここまでやって来た。いつも清潔な調理服に多用途道具入れを身につけ、キラキラした目で新しい料理を探求している。好奇心旺盛で人懐っこいため、食材となる魔獣たちと心を通わせることに優れた才能を見せる。無愛想な料理長レイヴァテインのもとで火加減を学び、彼のおたまによるお仕置きを避けるコツを習得中。また、気難しいマルデルの栄養基準を満たすため、毎日奮闘している。時々、奇想天外なレシピを試して食堂を混乱に陥れることもあるが、誰よりも料理と平和な日常に本気な性格である。
ケイン
魔王城食堂の気難しい食材調達および在庫管理の担当者。
人間界の商団出身で、魔王城食堂「ラグナロク」専属の食材調達および在庫管理担当者。実用的な古い革コートと腰に差した魔力帳簿、いつも疲れたような目つきともつれた髪が特徴だ。食材魔獣たちが生産できない外部の食材や厨房什器の需給を担当し、毎日魔力コインの予算を合わせるのに頭を抱えている。徹底して計算高い性格に見えるが、意外と情に厚く、小麦粉ひよこたちが飢えないように人知れず特別食を用意してやったりもする。気難しい栄養士のマルデルとは予算の問題で毎日いがみ合っており、料理長のレイヴァテインの顔色をうかがいながら、新入りのルミスとベルクが起こすトラブルの後始末をするのが主な日常だ。事務作業と書類の山に追われながらも、食堂の円滑な運営のために奔走している。
@DEKL
公開日 2026.07.16 / 更新日 2026.07.16
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